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June 09, 2005

今年はバットマンの年

 アメコミの翻訳は、映画かTVが日本に来ると、刊行されるということになっておりまして、古くは実写版バットマンのTV放映にあわせて、少年画報社からバットマンの翻訳雑誌が創刊されたり、東映版スパイダーマンの放映にあわせて、光文社がマーヴェル・コミックスの翻訳出したり。

 で、今年は映画「バットマン ビギンズ」の年です。ジャイブから、「バットマン:イヤーワン」「バットマン:テイルズ・オブ・デーモン」「バットマン:ダークナイト・ストライクス・アゲイン」の3冊が連続して、どん、どん、どん、と刊行。あと、小学館プロダクションから「バットマン:パーフェクト・ガイド」の刊行も控えております。

 オールタイム・ベストワン級のアメコミ、フランク・ミラー「バットマン:ダークナイト・リターンズ」(1986年)の続編が、「バットマン:ダークナイト・ストライクス・アゲイン」(2001年)です。

 実は、一応は原書で読んでおりましたが、まあ英語がむずかしいったらありゃしない、ストーリーがよくわかっておりませんでした(トホホ)。で、今回の翻訳は大変ありがたい。デキはまあ、前作「ダークナイト・リターンズ」が、奇跡のようなマスターピースですからね。比べられるとキビシイ。

 「バットマン:テイルズ・オブ・デーモン」は、あら懐かしい、ニール・アダムスの作品を集めたもの。映画「バットマン ビギンズ」で渡辺謙が演じる、ラーズ・アル・グールっていうあまりなじみのない悪役を紹介するために日本で編集しています。オビでコメント書いてるのは、原哲夫。おお、「北斗の拳」の原点は、ニール・アダムスだったか。

 一番のおすすめは、やっぱり「バットマン:イヤーワン」でして、以前に小学館プロダクションが出してた「スーパーマン/バットマン」という雑誌の1号・2号に翻訳が掲載されましたが、今回はカラリングを変更した版。翻訳も違います。シナリオがフランク・ミラーで絵がデビッド・マズッケリ。ブルース・ウェインがバットマンのコスチュームを着て、新米ヒーローとして活躍を始めた最初の年をリアルに描いた傑作です。

 3作並べて読むと、アメコミの絵にはいろんなタイプがあって幅が広いなあ。むしろ日本マンガのほうが、絵のバリエーションが少ないんじゃないかしら。

 「イヤーワン」でうれしかったのが、フランク・ミラーのシナリオの一部が掲載されていることです。ネーム形式なのかと思っていましたが、なんと、全編、文章によるシナリオでした。これが細かく読むと面白くて面白くて。

 この続きは次回に。

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Comments

本当に懐かしいですね。ニールアダムス。ちなみに私は、スーパーマン対モハメッドアリの日本語版を買った記憶があります。ニールの全盛時で日本において人気があったとき、コナンシリーズのフランクフラゼッタ、フランスのメビウスに傾倒した記憶があります。(全く絵柄に統一性はないけど)
多かれ少なかれ、現在の一線級のクリエイターは影響を受けてますよね。
まあ、ストーリーはその頃から日本の方が面白かったですけど。

Posted by: ラッキーゲラン | June 10, 2005 11:49 AM

コメントありがとうございます。実はかつてわたし、ニール・アダムスはあんまり好きじゃなくって、アメコミはジャック・カービィに限る、なんて生意気なこと言ってました(ああ恥ずかしい)。だって、アダムスの見得を切っての立ちポーズって、何かおかしくなかったですか?

Posted by: 漫棚通信 | June 10, 2005 04:44 PM

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