台湾マンガ事情
上記のようなタイトルをつけてみましたが、実はそっち方面には、全然くわしくありません。ブログというのはありがたいもので、台湾で「漫画小説創作総合誌」を編集しておられる、林依俐さん(elielin、20代女性)のブログ「IGT避難用出張版」が読めます。むちゃくちゃお見事な日本語で、わたしより文章うまいっす。
このかた、日本のアニメ会社で制作進行の仕事をされておられましたが、2003年に退職。2004年に台湾で「全力出版」(島本和彦みたい)という出版社を立ち上げ、「月刊挑戦者」(「月刊チャレンジャー」ですな)という雑誌を創刊。この5月で一周年を迎えました。
編集者のグチ中心のブログになってますが、台湾の学校にも漫研があったり、台湾でも同人イベントも開かれてるなんて記述でも、「へぇ」ですね。最近の大きな話題は、書籍の、年令によるレイティング問題。どの本をR-18指定にするかでかなりの騒動になってました。「ジョジョの奇妙な冒険」をR-18にするかどうかとか。
擬音をマンガのコマのなかにレタリングするとき、アルファベットやカタカナと違って、漢字だとどうしても画面が重くなってしまうので、注音(漢字の発音を表す符合)を使ってみる工夫の話なんて、面白いなあ。
これまで台湾作家中心の雑誌は、ツブれては発刊されの繰り返しで、歴史をたどるのが難しく、現在のところ、最大手東立出版の「龍少年」、台北漫画工会の「GO創意漫画誌」、全力出版の「月刊挑戦者」の3冊だけだそうです。また多くの台湾マンガ作家が、市場の大きい中国に「逃げた」話とか。
なんとか自国作家を育てようと奮闘されております。今後東アジアのマンガ地図は、どんなふうになっていくんでしょう。
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