賞というものは
第9回手塚治虫文化賞が発表されました。大賞が浦沢直樹「PLUTO」、新生賞・こうの史代「夕凪の街 桜の国」、短編賞・西原理恵子「上京ものがたり」/「毎日かあさん」、特別賞が川崎市市民ミュージアム。
めでたいことですが、なーんか、シャクゼンとしないのはわたしだけ? いやね、「PLUTO」がね。
確かに、「PLUTO」は、今、いちばん話題になってるし、きっと傑作になるんだろうし、ムチャ面白いし、ワクワクするし。でもねー、浦沢直樹は小学館の賞も、講談社の賞もとってるし、手塚治虫文化賞だって2度目だよ。大御所すぎないか。
しかも、「PLUTO」は、まだ2巻までしか刊行されてないじゃない。そりゃねー、候補になってる他の作品見ると、「ヒストリエ」だって2巻しか出てないけどね。「のだめ」も「舞姫」も「団地ともお」も「百鬼夜行抄」も「リアル」も、みーんなまだまだ連載中。ちゃんと終わってるのは「水鏡奇譚」と「夕凪の街 桜の国」だけ。
確かに日本マンガは、連載中に評価されるのがあたりまえ。手塚治虫がかつて言ってたみたいに、連載終了まで批評するのはまかりならん、なんてことしてたら、批評も賞も存在できなくなっちゃうんだけどー。
とは、わかってても、うーん、今、「PLUTO」なあ。なぜ待てないかなあ。せめてあと2年。
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