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April 05, 2005

村田順子とアジアンアイドル

 1995年に村田順子が「香港○美アイドル探偵団」(“○美”は“○”の中に“美”ね)という本を出しました。エッセイマンガ、になるのかな、当時ブレイクしつつあった香港映画と俳優・歌手たちを紹介した本。わたしは当時「香港四大天王」と言われても、なんのことやらさっぱりだったので、勉強させていただきました。

 で、そのころ香港にいりびたっていたジャパニーズ・オッカケのカタガタが、その後どうなったかというと、なんと、というか、当然、というか、韓国のイケメンのほうに流れていらっしゃいました。

 書店に行くと、韓国アイドルに関する本が、なんじゃこりゃというくらいあふれておりまして、オバサマがじっくり時間をかけてアレコレ手にとったうえで、数冊レジに持って行く光景が見られます。わたしも冬ソナとかはちょっとだけ見て、あまりの展開にアゴをがっくり落としたあと、けらけら笑ってましたが、映画は別として、韓国のTVドラマって昔の日本マンガに似てますねー。

 村田順子もすっかり韓国のヒトに変身してまして、「解体☆韓国エンタメ完全攻略」を刊行してます。内容は、韓国の俳優・歌手の紹介、韓国芸能界のさまざまなレポートなど。香港本のときは、ほとんどマンガで描かれてたんですが、この本はマンガ半分、エッセイ半分。

 わたしのようなオッサンは、実用書というか、お勉強のつもりで読むんですが、彼女らがなんで他国のアイドル、しかもアジアンにいれあげるのかは、考えまとまらないんで今回パス。

 著者自身の言葉では、「今の日本の芸能界には25歳を過ぎてもきゃしゃで少年のような男しかいないじゃん!」「包容力皆無じゃん」「どっこいお隣り韓国は純愛の聖地だった!!」「しかもとびきりイイ男の宝庫!」ということになります。

 「男は戦争をするけれど、女は愛で国境を越える」「『人を想う気持ち』は尊いと思う」「その気持ちを思い出させてくれた“韓流”を、安易なバッシングから守りたい」

 さすが、アジアのいい男を追っかけて20年。年季と根性がはいってます。愛情あふれた楽しい本でした。ただ残念ながら、香港本のときもそうでしたが、村田順子の似顔絵はまったく似てないんで、誰やらわからんのが難点。

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