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March 04, 2005

堤義明がモデルのマンガ

 元コクド会長、ってゆーか、世界一の大富豪・堤義明、逮捕されちゃいましたねー。感想や感慨はひとそれぞれでしょうが、これだけのビッグネームになりますと、彼を主人公にしたマンガもありました。

 かわぐちかいじ「ライオン」。コミックバンバン(徳間書店)1985年11月号から1987年9月2日号まで連載。なんでライオンかというと、西武ライオンズからの連想と、親が子を鍛えるというアレですね。

 展開は、堤義明と異母兄の堤清二(=作家・辻井喬)の対立が軸であります。

 パシフィック・グループの総帥・塙神次郎(堤康次郎)の後継者と目されている息子の塙神一(堤清二)。彼が高層オフィスビル「パシフィック・エコー」のオープンセレモニーであいさつしてる最中、塙神次郎が妾の子の高校生・塙鉄人(堤義明)を連れてくる。鉄人はラグビーの試合直後に引っ張り出されたので泥だらけ。ここから、鉄人と神一が、次期会長の座をめぐって戦うことになります。

 鉄人の最初の仕事は、奥秩父鬼ヶ沢のリゾート開発。がむしゃらな行動力と人間的魅力でこれを成功させた鉄人の次の仕事は、三流球団・博多ライオンズの買収です。

 猪瀬直樹が「ミカドの肖像」を週刊ポストに連載したのが1985年1月18日号から。ここでは西部グループの商法がレポートされ話題になりましたが、おそらく「ライオン」もこの記事の影響を受けての連載だったと思われます。

 この頃、かわぐちかいじは、絵の洗練とともに麻雀マンガ「プロ」で小ブレイク。メジャー進出してモーニングの「アクター」で中ブレイク。その後「沈黙の艦隊」で大ブレイクしますが、「ライオン」は「アクター」と同時期の作品。作中には麻雀マンガのキャラクターも登場します。

 著者ノリノリの勢いのある時期の作品ですが、残念ながら作品の後半は、野球の話と女性の奪い合いになっちゃって、企業ドラマとしては尻すぼみ。ラストシーンは、当然ながら鉄人の勝利です。

・一歩一歩千尋の谷から這い上がった獅子の子は
・父親に近づき…………
・やがて乗り越えて行く…………

 でもって、逮捕されちゃってはイケマセンねえ。

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Comments

うわー、読みてー。

Posted by: 紙屋研究所 | March 05, 2005 01:53 AM

えーと、この作品、そんなに傑作というわけではありませんが、今読むとまたちがったオモシロサが。いや人生いろいろ。

Posted by: 漫棚通信 | March 06, 2005 12:08 AM

ちょうどジパングにはまったのがきっかけで過去の先生の作品を読みたくなり、古本屋通いしていた時にこれを見つけました。
タイトルでとっさに「堤兄弟がモデル?」と感じたのでまさかそれが本当だとは!!
西武ライオンズも昔好きだったので(今はちょっと…)結構楽しめました。
でも当のモデルの人物の「……」を見ると複雑です。

Posted by: るりり | March 13, 2005 04:07 AM

コメントありがとございます。かわぐちかいじが超ビッグになる直前の作品群って、今は失われた軽さがあって面白いんですよねー。作品数も多いし。

Posted by: 漫棚通信 | March 13, 2005 02:59 PM

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Tracked on March 08, 2005 07:18 AM

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