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March 26, 2005

オヤヂが語るオタク史「ゴルゴ13はいつ終わるのか?」

 文脈としては、昨日のエントリの続きのつもりで書いてます。

 竹熊健太郎の前作「マンガ原稿料はなぜ安いのか?」は、確かにマンガの本でしたが、「ゴルゴ13はいつ終わるのか?」は違います。内容は、マンガ論がちょっと。あとは、自分史とオタク史(アニメとマンガ)を重ねて語ったもの。

 わたしがなぜオヤヂオヤヂと書いてるかというと、この本に書かれた竹熊健太郎のオタク観が、世代、年令を強く意識したものだからです。竹熊健太郎はこの本の中でずっと自分を「第一世代」オタクと名のり続けています。

 オタクの自分語りには世代による細分化が必要という自覚なんでしょう。これによって読者側は、自分の年令と、オタク(オタク以外は読者として想定してないでしょ)としての来し方行く末を意識させられることになります。

 勝手な推測ですが、想定している読者は、若いヒト。自身をオタクと考えるヒトビトも、上はすでに40代後半。りっぱなオヤヂになっております。オヤヂが若い衆に歴史というものについて、ちょっと講義をしてみよう。

 オタクの世界では、「知ってる方が勝ち」ですから、年功序列のヒエラルキーが成り立っちゃう。古くからオタクやってる方が当然知識が多く、エライ、ということになってしまいます。こういう関係はよろしくない。そこで、若きオタクたちに向けての、オタクの基礎教養と歴史の講義です。

 いつものように饒舌で大変楽しいのですが、微妙な年代や感覚の差によってツボにはいる部分がずいぶん違うなあ、と。とくにアニメ評価は年代差が出やすいみたい。

 わたしもTV初放映時の「宇宙戦艦ヤマト」(1974年)をずっと熱中しながら見てました(なんせ、その間松本零士のマンガ版が連載されてた「冒険王」買い続けてました)が、1977年の映画版(TV版の再編集)を公開初日に見たとたん、イッキに熱がさめました。だって、あのTV用の荒い線を劇場の大きなスクリーンで見るのはつらかった。それにTV版をダイジェストしたストーリーも、オトナの鑑賞にたえうるものではなかった。ブームは別にして、純粋に作品だけの評価では、今でもこう考えております。

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Comments

>とくにアニメ評価は年代差が出やすいみたい。
夏目房之介さんも、鉄腕アトムを原作漫画で(リアルタイムに)読んでいた人とアニメで初めて接した人ではまったく違う、みたいなことを書かれてましたね。

あと、
>オタクの世界では、「知ってる方が勝ち」ですから、年功序列のヒエラルキーが成り立っちゃう。
>古くからオタクやってる方が当然知識が多く、エライ、ということになってしまいます。

コレに関しては断絶というかそうでもない場合も昨今は多いようで、このへんで議論されているところでもあります。
http://d.hatena.ne.jp/cuteplus/20050218#p1
http://d.hatena.ne.jp/kanose/20050222#otakuhis

そのへんは唐沢俊一氏が色川武大・阿佐田哲也エッセイズの解説で書かれていた
「若い(その分野のマニア)連中を悔しがらせたかったら、ソイツの生まれていなかった時代の(喜劇役者などの)話を延々としてやればいい」(大意ですが)
てなのと通じる部分が有るのかもしれませんね。

まあ、新しく入ってくる人にしてみれば、自分が生まれる前にやってたことの話題を楽しく語られてもどうしようもない、というところでしょうか。
(現役高校生たちは、生まれたときには既に手塚治虫が故人だったりするわけで)

Posted by: soorce | March 27, 2005 07:31 PM

コメントありがとございます。オタクの昔語りに対する反発って、語る人のキャラクターで違うような気が。その点、竹熊健太郎は受け入れられるんじゃないかしら。人徳?

Posted by: 漫棚通信 | March 28, 2005 12:17 PM

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