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January 02, 2005

やっぱり難しいオルタナティブ

 あけましておめでとうございます。本年もよろしく。

 今年の年末年始は何をしてたかといいますと、日本語訳されたアメリカのムズカシげなマンガを集中して読んでおりました。買ったまま読んでなかったんですね。

 まず、デビッド・マッズケリ「シティ・オブ・グラス」。原作はもちろん、ポール・オースター。文学ですよブンガク。原作は読んでません。

 1995年に講談社から発行。内容はおそらく原作どおりなんでしょうが、間違い電話をきっかけにミステリ作家が私立探偵の真似事を始める、という話。絵は影を強調したモノクロです。こういうのもいいなあ。

 ナレーションは主人公の内面にまで踏み込みますから、神の声だと思っていたら、ラストで、主人公の知り合いの「ポール・オースター」という人物の、さらに友人が語り手でした。彼が主人公の残したノートを再構築したという体裁です。

 狂気をいかに表現するかという実験以外にも、変わった描写が多くあり(たとえばフラッシュバック的にコドモの落書きが繰り返し出現)、ちゃんとストーリーが展開するので面白く読めてよかった。

 「ロバート・クラム BEST」(2002年河出書房新社)も、「オチのあるマンガ」だから読むのは楽。1969年から1993年までの作品群。エロとグロをへらへら眺めていると話が展開してくれます。

 クラムのフリッツ・ザ・キャットを始めて読んだのが「WOO」の創刊号ですから、もう30年前。お下劣の服を着た風刺マンガと、欲望丸出しの親父セックスマンガに分かれますが、後者が今、再評価されてるらしい(うーむ、よくわからん)。

 続いて、ベン・カッチャー「ジュリアス・クニップル、街を行く」(2004年新書館)。奇妙な街の奇妙な人々のスケッチ。新聞連載マンガで、通常一回が8コマで完結。この8コママンガの登場人物は多弁で多弁で。笑いとか、オチとかを求めたマンガじゃないんで、読み通すのはかなりキツい。こういうのが新しいマンガなのかしら。

 もう一冊、映画になったハービー・ピーカー「アメリカン・スプレンダー」(2004年ブルース・インターアクションズ)。ピーカーはストーリー担当で、絵を描くのはロバート・クラムなどのいろんな人。

 ピーカーは病院のカルテ係をして生活費を稼ぎ、くすぶった人生を送っていたときクラムと知り合い、ダメダメでへろへろな自分の生活をマンガにしました。1976年に自費出版、以後30年続いていましたが、映画になってブレイク。映画は見てません。ピーカーのインタビューは「映画秘宝」2004年7月号に載ってます。

 こんなマンガが面白いかと言われると、なかなか面白いんですよ。ダメダメでへろへろな生活って、けっこう現在や過去の自分の姿であったりするんですね(こういう自虐的なマンガは日本の方が進んでるかも)。ただ、やっぱり字は多い。

 バットマンあたりなら、訳されてない英語版を読んでみようかという気にもなるんですが、さすがにこの手の作品は日本語でないとキビシイ。でも日本語で読んでもけっこうムズカシイなあ。

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Comments

おお、なつかしや『シティ・オブ・グラス』!
「なつかしや」といいつついまだに売ってる本屋がまれにある本ですな(w アレは出来のよしあしとか、おもしろいおもしろくないはまたべつにして、「原作の小説のほうがマンガよりわかりやすい」という小説のコミカライズ史上でも稀有な作品です。ぜひ原作もお読みになってみてください。

Posted by: boxman | January 03, 2005 at 12:19 AM

シティ・オブ・グラスは2004年に買ったんですが、1995年初版で2001年3刷でした。それなりに売れてるみたい。ちなみにゴーストワールドの日本語版は2001年初版で、とっくに入手不能です。

Posted by: 漫棚通信 | January 03, 2005 at 04:37 PM

お読みください ヒカルの碁2
1局 「僕には見える」
   佐為が見えなくなったヒカル。ある時、塔矢に佐為の存在、佐為の指示によって碁  を打っていた時があったことを告白する。 
  信じられず馬鹿にする塔矢に対しヒカルは碁盤を見せようと実家の蔵に連れていく。  「これがその碁盤だ。ここに血の跡のシミが見えたんだ。」とヒカルは塔矢に
  碁盤を見せる。
   塔矢はその碁盤をのぞき込み「僕には見える、ここにシミがある」と言う。
驚くヒカル 塔矢の傍らには佐為が立っていた。
  「君には佐為が見えるのか」と驚くヒカル しかしヒカルには見えない。
    塔矢を介して再会を喜ぶ佐為とヒカル

2局 「佐為VSヒカル」
塔矢を仲立ちとして、久々に対局する佐為とヒカル、佐為は喜びとヒカルの
    非凡な才能を感じる

3局 「AI VS 佐為」
AIに関心を持つ佐為、 塔矢を介して対局する。 AIの思いもよらない手に当惑   する佐為、佐為は、AIに宇宙を垣間見た気がする。
   「これが、神の一手に通じるものなのか、それとも悪魔の一手なのか」
佐為はAJに辛くも勝利する。

  4局 「 AI VS 佐為」
佐為との対局の下、力をつける塔矢 次第に佐為の指示のもとにしか打てない
   ことに対し不満を感じ始める。 AI と 佐為 の第2局塔矢は佐為の意に反   して碁を打つ。 塔矢は惨敗する。

  5局 「 AI VS ヒカル」
    塔矢との力の差が開いているのではないかと焦るヒカルその中でAIと対戦する    ことになる・
  佐為は AIの中に宇宙が存在することと同時にヒカル(人類)の中にもまたそ     れと違った異次元の宇宙が存在することを感じる。

Posted by: 中村 浩輝 | July 04, 2017 at 12:18 PM

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