造形としてのドラえもん
週末はBSマンガ夜話の予習として安彦良和の読み直し。「アリオン」から始めて「虹色のトロツキー」半ばまできたところでダウン。読み終われそうにないなあ。なんでかっていうと、ドラクエ始めちゃったからです。ははは。
すでにあちこちで話題になっていますが、アメリカのFCC(Federal Communications Commission 連邦通信委員会)の子供向けサイト(kids zone)に、ドラえもんのパチモンが登場しており、著作権上の問題になっているようです。猫耳があるけど、アメリカ人、これをネコだと認識できるんでしょうか。こうやってみるとドラえもんってなにやら謎の生物ですね。肥満してるけどそれはアメリカ的に許されるのか。
実際に見ていただくとわかりますが(すでに消されていたらごめんなさい)、Broadbandと名づけられたこのキャラクターは、顔はドラえもんそのまま。体形もダルマ型でまるきり同じ。手も足も丸く、どこが違うかというと、耳があるのと、服の柄だけ。
アメリカでの議論を知らないので想像ですが、これは本職のデザイナーの仕事とも思えず、子供の描いた模写をもとにつくったキャラクターじゃないかしら。子供からキャラクター募集でもしたのかなあ。次のページの斜めから見たドラえもんの顔なんかよく描けてますが、耳の位置があまりにテキトー。
ドラえもんがアジアでは大人気でも、欧米ではまったく売れないことについては、夏目房之介が、のび太への甘やかし構造があまりにアジア的だからと指摘していますが、キャラクター造形そのものはどうなんでしょう。ドラえもんのキャラクターはいわゆる欧米的キャラクターとは異なるセンスで作られているように思われます。
たとえばパフィーのアニメみたいなアクの強いキャラクターデザインは日本じゃしないけど、けっこう日本でも受け入れられたりします(パワーパフガールズはそれなりに売れてるみたい)。ならば逆にのっぺりしたドラえもんデザインもアメリカで人気になったりするんじゃないか。実際にFCCはドラえもんを「カワイイ」キャラクターとして選んだわけですし。ポケモンやマリオ、ドラクエ=鳥山明に比べても、ドラえもんデザインは遜色ないと思うんですがいかが。
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