全員一番バッター
マラドーナばかりをあつめてもサッカー・チームはできない。四番バッターばかりあつめても野球チームはできない。
洋泉社から「コミック☆ワイドショー」という雑誌が出てます。vol.0と書いてあるからこの線でレギュラー雑誌が創刊されるんでしょうか。20作の短編が掲載されてますが、なんとTVとワイドショーをテーマにしたマンガばかりで、ここからはずれるテーマのモノは、映画「デビルマン」を批判したかわかずおの「ビビルマン」だけ。
巻頭は長尾謙一郎、その他にしりあがり寿、みうらじゅん、辛酸なめ子、根本敬、とり・みき、蛭子能収、泉昌之、花くまゆうさく、安彦麻理絵、水野純子、大久保ニュー、ピョコタン、高浜寛、服部元信、ヨシダプロ、藤枝奈己絵、菊地秀規ら。なかなかのメンバー。
それぞれけっこう読ませます。グロと難解をはずしてお笑いを指向した「ガロ」という感じ。笑ったのが駕籠真太郎の「バトル・ロ愛ヤル」。業界No.1の「愛ちゃん」を決定するため孤島で死闘が繰り広げられます。登場するのは、福原愛、大塚愛、杉山愛、前田愛、加藤あいなどなど。いや、愛ちゃんて多いね。
でもこの雑誌、執筆者全員が、ショートストップの俊足一番バッターみたい。くせ者ばかりを集めたチーム。しかも、テーマが同じだから、ネタがかぶったりしてますし、続けて読むとちょとキツい。他の雑誌なら、雑誌の中盤でサンショはコツブでというか、アクセントになるような作家ばかりですしね。アンソロジーならともかく、雑誌としてはなあ。編集方針再検討希望。
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