お久しぶりのモンキー・パンチ「千夜一夜物語」
記憶をたどると、1971年10月、アニメ版「ルパン三世」第1回の放映を茶の間で家族と一緒に見たわたしは、エッチな展開にえらいこと気まずい思いをしました。トホホだったなあ。
マンガの方のモンキー・パンチ「ルパン三世」は1967年漫画アクション創刊と同時に連載開始。第1話のタイトルは「ルパン三世颯爽登場」。94話「さらば愛しきルパン!」で一時終了したあと、アニメ放映開始に合わせて95話「ニセ厳窟王」から再開。わたしが読んだルパンはこのころが最初でした。
当時のモンキー・パンチの絵は線が太くなり荒くなってたものの、最も洗練されてた時代じゃないかなあ。劇画とまったく違う大人マンガに属する線と絵柄でありながら、奇想天外な構図とコマわり。新鮮でした。
手許にあるモンキー・パンチの本はあまり多くなくて、双葉社のハードカバーの現代コミック第7集「棚下照生、モンキー・パンチ集」。双葉社パワァコミックス版と100てんランドコミックス版の「ルパン三世」(欠け多し)。双葉社B5版総集編形式の「シャム猫」ぐらいです(ああ、持ってたはずのあの文庫が見つからんっ)。最近講談社から作品集いっぱい復刊されてますよね。買おうかなあ、どうしようかなあ。
さてモンキー・パンチお久しぶりの新作「千夜一夜物語」を買いました。残念ながら線に往年の勢いはありませんが、おそらく描きこみはこれまでの作品中いちばんでしょう。ただ200ページ以上ある本ですが、シェラザードはまだ王様に会ってもいません。これだけあればルパンなら、10回以上盗んで20人以上とエッチしてたよね。
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