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September 29, 2004

マンガとエロ

 青少年諸君へ。若いときのエロ本は、買えるだけ買っておきたまえ。

 わたしもマンガ好きを自称するからには、いちおー、エロいマンガも買うわけですが、全然くわしくありません。この手のものも、どうしても古いモノが中心になっちゃうんですよね。ケン月影とか笠間しろうとか、そっち系。最近はダーティ・松本、はらざきたくま、貴田光一(菓子山美里)あたりのファン。ただ、エロいマンガを買って帰ると同居人がうるさいんだよ、これが。

 若いときはねー、いくらでも買い放題だったんだけどー、今はそうもいかんの。先日もベッドに寝っ転がって大暮維人「NAKED STAR」(著者ひさしぶりの成年モノ)を読んでたところへ同居人の足音が。わたしもだてに長年エロ本を読んできたわけじゃありませんから、「NAKED STAR」をぱっと机の上に置き、「創」なんぞを読んでるふりをしますね。いや、別にやましいことは何もないっ。ただ、なんでこの年になって隠れてエロ本を読むなんてことしなきゃならんのか、ここはわしの家とちゃうんかい。

 で、同居人が本を見つけて「なに、これ」
「なにって、こないだ買うたやつや」
「いやー、エロ本やん」
「いや、メジャーな作家なんよ、この人」
「どうみても、エロ本や。あんたはそんなにわたしがキライか」

 いったいどういう思考回路でこんな話の流れになるのか謎です。わたしとしては、エロいマンガが日本においていかに一大勢力となっており、これを無視しては、マンガは語れんっ、と正論をこんこんと語るわけですが、結局、時間かけるだけムダ。不幸な結末が待っているだけです。

 さて、ゲイマンガというものがありまして、田亀源五郎とか山川純一とか。これも日本のマンガを考える上では、避けては通れまいっ、というわけなんですが、やはり同居人の眼が(ちょっとだけ)コワい。で、先日発売されたのが、山田参助「若さでムンムン」。発売は太田出版だし、表紙の絵はポップだし、普通の書店で売ってるし。買いました。

 なるほど、ゲイマンガでは、デブのオールヌードを1ページブチ抜きで描くか、そうか。山田参助の軽さはいいなあ、と読み終わって書棚に放り出しておいたところ、同居人に見つかりました。いや、まあ見つかってもしょうがないかな、という気分でしたし、もし隠しておいたのを見つけられたときどうなるか、そっちのほうがオソロシイ、と考えてたんですね。

 …甘かった。

 いや、マンガ読みの道は険しい。

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