「モンキーターン」にひとこと
洞口、もっと言ってやれっ。
主人公・波多野は、ハンサムで、金持ちで、モッテモテで、しかもフタマタかけてて、女の敵で、かつ男の敵で、というマンガ史上最悪の、読者の敵No.1の奴なわけですが、ライバル・洞口も、ハンサムで、金持ちだけど、結婚を申し込んだ青島を主人公に横取りされるという、マンガ史上最低のヘタレ敵役です。
サイテー同士の決戦を前にして、彼女を盗ったのフタマタの、とイヤミを言う、ナサケナイ盛り上がり。一応、オタク読者としては、ここは洞口を応援すべきでしょう。女をとられたお前の気持ちはよくわかるぞ、ウンウン。
「モンキーターン」を知らないヒト(そんな人はココ読んでないか)に設定を御紹介。
主人公・波多野(7月25日生まれ)、恋人・澄ちゃん、同期の洞口(♂、9月1日生まれ)、青島(♀、3月7日生まれ)みんな同学年。波多野と澄ちゃんは家が隣どうしの幼なじみ、二階にある部屋の窓が向かい合ってて、屋根づたいに行き来できるというラブコメ定番パターン(石森章太郎「気ンなるやつら」ですな)。高校卒業後、競艇学校を1年2ヵ月かけて卒業。1998年6月デビュー(7巻)、8巻で1999年、10巻2000年、14巻2001年。16巻ではハワイへの波多野一家の家族旅行に、澄ちゃん連れて行ってます。18巻で2001年10月ダービー優勝。19巻2002年、24巻2002年ダービー二連覇。26巻で2003年、で今、連載中のが2003年10月ダービーです。
というわけで、登場人物、全員25歳から24歳。おとなじゃん。
まあちょっとすわんなさい、波多野と澄ちゃんもねー、ずーっと家族公認のステディなんだから、その年になったらヤることはヤってるでしょうがっ。それで他のオンナに告白されたからって「オレもおまえが好きだ」ってのはどうよ。しかもそれをわざわざ澄ちゃんに言うか。ふたりとも好きだとはなにごとかっ。「男の責任」ってのは死語かっ。
でもって、澄ちゃん、ここで引くの。そういう耐える女の役回りは、現代マンガの登場人物としてどうなの。同世代向けの少女マンガ誌を覗いてごらんなさい。みんな、バンバン恋愛して、バンバンヤって、バンバン子供作ってんのよ。いくら少年マンガの登場人物だからって、引きすぎじゃないかい。それとも洞口とくっつくつもりなの? あいつは性格悪いよー。オススメしません。
さらに青島、あーたにも言いたい。澄ちゃんはご近所なわけだ。下町の商店街のヒトもみんなふたりの仲をずーっとご存知なわけ。そんなところに入ってって、まわりの目は白いよー、波多野の家族もご近所も。澄ちゃんとか彼女の親とも顔合わすよー。それとも本気で、日陰のオンナを続けるつもり?
いかに少年マンガのセックス規範が古典的で、いまだに風呂の覗きとかパンチラレベルが続いているとはいえ、高校生なんかじゃなくて、もうみんなケッコウなおトシなんだからさあ、もっとちゃんとしなさいっ。
以上、後半はウチの同居人のご意見でした。(いやけっして文責を逃れてるわけでは…)
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