「小池一夫伝説」読むべし
「映画秘宝」はもちろん映画雑誌なんで、マンガ方面ではあまり話題になってないようなんですが、大西祥平の連載「小池一夫伝説」は面白いぞ。
数年前から梶原一騎再評価が始まってますが、次は小池一夫だ! って、現在も現役のマンガ原作者のキングに「再評価」は失礼ですが、一時の勢いはないとはいえ、あの膨大な作品群はもっとリスペクトされるべきだと思うんですが。あまりに娯楽に徹しすぎたせいか、語られることが少なすぎる。
「映画秘宝」2004年5月号から始まった連載は、第1回「映画『修羅雪姫伝説』」(梶芽衣子インタビュー付)、第2・3回「『子連れ狼』徹底解剖」(映画版「子連れ狼」の紹介付)、第4・5回「“裏・子連れ狼”としての『御用牙』」「『御用牙』の真実」(映画版「御用牙」と「亡八武士道」の紹介付)、そして今発売中の10月号では第6回「高校生無頼控」。
大西祥平は細かいところまで小池一夫に質問してます。小山ゆうオリジナルのはずのデビュー作「おれは直角」の主人公の原型は「御用牙」にすでに登場していたとか、「高校生無頼控」には松森正版があったとか、裏話もいろいろ。
映画雑誌連載だから、映画になってない「I・餓男ボーイ」とか「ダミー・オスカー」とかについては語られないのかなあ。今後も連載が続くかどうかわかりません。「ユリイカ」あたりが特集・小池一夫を出さないかしら。
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