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July 26, 2004

続・アニメをつくるアニメ

 マンガの話じゃありません。

 以前にアニメ「星のカービィ」のアニメを作る回「アニメ新番組 星のデデデ」を話題にしました。今回はその続編「オタアニメ!星のフームたん」の話。TV放映時にちらりと見てたんですが、やっとビデオになったので借りてきました。自虐ギャグ爆発。フームというのは主人公カービィが居候してる家の目のきついお姉さん。

「ジャンクカルチャーへのわしの理念は熱く燃えて灰、風とともに去りぬぞい」

 アニメをまずジャンクカルチャーであると言いきってます。アニメをどうしても作りたいデデデ大王は3人のアニメーター・オタキングを呼び寄せます。ところがコイツら、

「ぼく的には親父キャラだめっすね」
「それに比べフームいい。目つき悪いけど」
「笑うとかわいく思われ」
「じゃフームたんは癒し系ではなく」
「アクション系」
「セクシーアイドル系に決まりっしょ」
「下まつ毛セクシー」
「うー、フームたんはさー、フームたんはさー」
「おさげゆれるといいし」
「じゃぼくら的に」
「取材してきます」

 いつからこういう日本語がはやってんだ。3人のオタキングはフームをストーキングしますが住民につかまってしまい、アニメを企画してることを白状します。

「ぼくら的には」
「ジャリ系と親父系はだめっす」
「だからフームたんアニメをつくることに」
「決まりでちゅ」
「とは言えフームたんはいわゆる美少女系とは異なり」
「ジャンル的には」
「セクシーアイドル系と思われ」

「アニメが社会にどんな貢献ができるか考えたことあんの」
「オタクは卒業してプロになれ」

と怒られても、彼らの興味は美少女にしかない。デデデ大王に地下牢に監禁され、ムチをふるわれ、カップヌードルをすすりながらアニメを作ります。

「制作の仕事は絶対に眠らせんことぞい」

「アニメ机」というのがあるらしいんですが、両側に仕切りがついてる。

「描いてる絵を人に見られずに、他人と目を合わせないための工夫と思われ」
「引きこもりの仕事でちゅ」

 ストーリーはかなりぶれてて、住民がいろんなアニメ企画を出したり、伝説のアニメ製作者オワルト・デゼニーが登場したりしますが、ついに時間がなくなり、デゼニーの提案でCGを使うことになります。

「革命でげす。これでセルアニメーターは大量絶滅」
「アホ監督はのたれ死に」

 カービィはCGアニメだったんですよね。

「でもそれじゃ優れたアニメーターが育つ?」
「夢がねえじゃん」

 このあたりが本音でしょうか。結局、オタキングたちが「こだわりのセル技法で完成」したアニメを放映へ。これがねー、アニメまつ毛と巨乳のフームたんがスローモーションで走るというシロモノ。アニメの将来は暗い、のか?

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