続・アニメをつくるアニメ
マンガの話じゃありません。
以前にアニメ「星のカービィ」のアニメを作る回「アニメ新番組 星のデデデ」を話題にしました。今回はその続編「オタアニメ!星のフームたん」の話。TV放映時にちらりと見てたんですが、やっとビデオになったので借りてきました。自虐ギャグ爆発。フームというのは主人公カービィが居候してる家の目のきついお姉さん。
「ジャンクカルチャーへのわしの理念は熱く燃えて灰、風とともに去りぬぞい」
アニメをまずジャンクカルチャーであると言いきってます。アニメをどうしても作りたいデデデ大王は3人のアニメーター・オタキングを呼び寄せます。ところがコイツら、
「ぼく的には親父キャラだめっすね」
「それに比べフームいい。目つき悪いけど」
「笑うとかわいく思われ」
「じゃフームたんは癒し系ではなく」
「アクション系」
「セクシーアイドル系に決まりっしょ」
「下まつ毛セクシー」
「うー、フームたんはさー、フームたんはさー」
「おさげゆれるといいし」
「じゃぼくら的に」
「取材してきます」
いつからこういう日本語がはやってんだ。3人のオタキングはフームをストーキングしますが住民につかまってしまい、アニメを企画してることを白状します。
「ぼくら的には」
「ジャリ系と親父系はだめっす」
「だからフームたんアニメをつくることに」
「決まりでちゅ」
「とは言えフームたんはいわゆる美少女系とは異なり」
「ジャンル的には」
「セクシーアイドル系と思われ」
「アニメが社会にどんな貢献ができるか考えたことあんの」
「オタクは卒業してプロになれ」
と怒られても、彼らの興味は美少女にしかない。デデデ大王に地下牢に監禁され、ムチをふるわれ、カップヌードルをすすりながらアニメを作ります。
「制作の仕事は絶対に眠らせんことぞい」
「アニメ机」というのがあるらしいんですが、両側に仕切りがついてる。
「描いてる絵を人に見られずに、他人と目を合わせないための工夫と思われ」
「引きこもりの仕事でちゅ」
ストーリーはかなりぶれてて、住民がいろんなアニメ企画を出したり、伝説のアニメ製作者オワルト・デゼニーが登場したりしますが、ついに時間がなくなり、デゼニーの提案でCGを使うことになります。
「革命でげす。これでセルアニメーターは大量絶滅」
「アホ監督はのたれ死に」
カービィはCGアニメだったんですよね。
「でもそれじゃ優れたアニメーターが育つ?」
「夢がねえじゃん」
このあたりが本音でしょうか。結局、オタキングたちが「こだわりのセル技法で完成」したアニメを放映へ。これがねー、アニメまつ毛と巨乳のフームたんがスローモーションで走るというシロモノ。アニメの将来は暗い、のか?
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