サイテーマンガへの招待
サイテー映画はまちがいなくあって、サイテー小説も存在します。でもサイテーマンガってのはなかなか思い浮かばないもの。
きっとこれは費やした金額と時間の問題。映画はけっこうな金額を払って見るものだし、TVで見たとしてもそれなりに2時間近くかかります。でもってスカタン映画なら、こりゃおこるでしょ。オレの時間を返せ。小説は映画よりもっと事前にわかる内容に関する情報が少ないし、ラストまで読み通すには時間と努力が必要。これで「リアル鬼ごっこ」や「Deep Love」なら、あなたおこってよろしい。
その点マンガならあまりサイテーマンガと感じることがない。面白くないなあと感じる消極的否定マンガはいっぱいあるし、これをオレは認めないぞと積極的に否定するマンガもある。とくに後者はそのキライなところをいっぱい語れるわけで、むしろ好きなマンガからちょっとだけずれてることが多いものです。でも、わたしたちがサイテーマンガに麻痺している一番の原因は、日常的にくだらんマンガを短時間で読み捨てているから。すなわち、地方新聞を中心に掲載されている4コママンガのことです。これこそサイテーマンガの名にふさわしい。グランプリあげます。でも存在自体をけっこう忘れてるんだ。
現代日本マンガにおいて、あれらほどくだらなくて面白くなくて読者をスポイルしているものはほかにない。日本人のギャグレベルを下げます。毎日望んでいないのにむこうから配達してくる脱力の4コマ。最低を知るという意味以外に存在意義はありません。これが淘汰されない限り、日本マンガに未来はない。と、カゲキなことをいっておきましょう。コボちゃんをなんとかしろ。
Comments
コメントありがとうございます。推薦されちゃったからには読んでみますね。ローカルマンガは基本的に好きですし。
Posted by: 漫棚通信 | May 23, 2006 09:57 PM
ずいぶん昔のエントリーにコメントしてすみません。
いつも楽しみに読んでいるのですが、昔の分から読み返していて、これはお伝えしないと!と思ってコメントする次第です。
高知新聞に連載されているきんこん土佐日記はおもしろいですよ。
うちのブログで紹介した記事です。ご参考までに。
http://beauty-and-akiba.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_97a6.html
地方在住の漫画家もそれなりにいるようです。地方の最大の弱点はアシスタント問題。その影響が少ない4コマを中心に活動している方が多いようです。松山在住の和田ラジオさんなど。
地方紙も、いきのいい若手漫画家をちゃんと採用すればいいのにと思うのですが、担当者がなまけているんでしょうね。
Posted by: アキバ | May 22, 2006 09:43 AM